2007年05月16日

【"赤本"連動企画】『ペーパー偏差値』的観点からみた伊吹雅也の注目外国産馬

 原稿を書いてて思ったんですが、外国産馬のプロフィール買いって結構難しいですよね。馴染みのある血統や生産者なら「危険な匂い」を嗅ぎ付けられますが、そうでない馬はPOG本などによって極端な過剰/過少人気が形成されてしまいます。
 このエントリでは、伊吹雅也の考える「プロフィール的に活躍が期待できそうな外国産馬」を思いつくままにピックアップしてみました。体系立てて調べるのも面倒くさいので、完全に順不同となっております。煙幕ナシのガチ評価なので、私と同じPOGグループに所属している皆さん、ある程度配慮してください(笑)。


■母Allthewaybaby  牡
厩舎未定 父Bernstein×母の父Grand Slam

■母Arrived Yesterday 牡
厩舎未定 父Trippi×母の父Red Ransom

 ……いや、OBSマーチ出身馬はマジで狙い目ですって!
 04年のOBSセール(今年日本人購買のなかった2月のトレーニングセールを含む)からは
・チアフルワールド(クリスタルC4着、期間内賞金3210万円)
・セイウンプレジャー(期間内2勝)
・セイウンビバーチェ(札幌2歳S3着、期間内賞金2410万円)
 が登場。この時点で「あ、このセールは狙い目だな」と思いましたよ。
 05年は日本人購買馬が3頭いて
・スリーセブンスピン……2歳時2勝
・レッドスポーツカー……期間内賞金1215万円
・マルターズマッシブ……期間内2勝
 と丸滑りナシ。同じ年には2月のトレーニングセールからもセイウンワキタツ(期間内賞金3100万円)が出ています。
 06年の日本人購買馬は3頭。マルターズコッパーこそ厳しい戦いを強いられてますが、残る2頭が
・サープラスシンガー……(XローズS勝ち、現時点で賞金4470万円)
・シベリアンバード……(NHKマイルC4着、現時点で賞金3280万円)
 といずれもスマッシュヒット。特にどの団体でも最下位指名していたシベリアンバードは、伊吹雅也チームの大負け回避に大きく貢献してくれました(笑)。バレッツなどに比べ注目度が低く、それでいて半分以上の馬が手堅くポイントを稼ぐOBS(マーチ)セール出身馬。そろそろ奪い合いになってもおかしくないんですがねぇ。
 今年の2頭も日本ではそれほど馴染みがない血統。ただ、父Trippiがレッドスポーツカーやアスタートリッピー(期間内賞金1430万円)を輩出し、兄にドラゴンアロー(現1000万下)のいる母Arrived Yesterdayは相当堅そうです。母Allthewaybabyの方だって、日本国内で大変堅実なGrand Slam(父Gone West)産駒の牝馬に、アルゼンチンGI馬を2頭輩出したBernstein(父Storm Cat)という配合。字面から感じる印象より、日本競馬への適性は高いと思います。

■母Weekend Gold(馬名ダンジグマスター)  牡
(栗)森秀行  父Danzig×母の父Seeking the Gold

 『ペーパー偏差値』の3教科平均はなんと85.4! 父Danzigの規定打席不足を差し引いても、相当に期待できるプロフィールの持ち主です。母の父Seeking the Gold、母の母の父Seattle Slew、母の母の母の父Secretariat、母の母の母の母の父Buckpasserと、血統表は豪華絢爛(笑)。森秀行厩舎に入るDanzig産駒も、アグネスワールド、ドルバコ、ステキシンスケクンと丸ハズレがありません。ステキシンスケクンの再来を期待するなら、父替わり&牝馬に出てしまった母Autumn Moon(父Point Given、半兄ステキシンスケクン)より断然こちらでしょう。

■母Madame Secretary(馬名ブラックマスタング)  牡
(栗)角居勝彦 父Fusaichi Pegasus×母の父Secretariat

 いや〜、Fusaichi Pegasusって今まで完全ノーマークだったんですが、データ取ってみるとかなり堅い種牡馬なんですよねぇ。本馬はノーザンファーム生産&角居勝彦厩舎と文句のつけようがないプロフィールで、生産者のStrategy Bloodstockもミスターケビンを輩出するなど日本国内に実績があります。産地馬体検査を受けているので注目されちゃいそうですが、これはぜひ欲しいです。

■母Catalina  牡
(栗)藤原英昭 父Mr. Greeley×母の父Storm Cat

 詳細は赤本本誌「'07〜'08『ペーパー偏差値』注目馬」をご参照ください。ちなみにたった今、上がエーシンピーシーであることに気付きました。「原稿書いてる時点で気付けよ」という話ですが(笑)、それを抜きにしてもオススメできるということでひとつ。

■母In Love(馬名セイウンブレイブ)  牡
(栗)浅見秀一 父King's Best×母の父Unfuwain

 父King's BestはKingmambo直仔、母の父UnfuwainはNorthern Dancer直仔。日本で活躍したKingmambo産駒は、アメリカンボス(母の父Dixieland Band)、キングカメハメハ(母の父Last Tycoon)、エルコンドルパサー(母の父Sadler's Wells)、アルカセット(母の父Niniski)、マンボツイスト(母の父Danzig)、キングフィデリア(母の父Danzig)と、いずれも母の父がNorthern Dancer系でした。浅見秀一厩舎がソングオブウインド(父エルコンドルパサー)で結果を出したのも好材料。これを下位でおさえられればオイシイですね。

■母Serena's Song  牡
(美)藤沢和雄 父A.P. Indy×母の父Rahy

 高馬・評判馬が多いぶんインパクトは薄いのですが、A.P. Indyは『ペーパー偏差値』的にかなり期待値の高い種牡馬です。これだけ前評判の高い馬なら、態勢が整い次第ちゃっちゃと使ってくれそう。ドラフト人気する馬なので強くは推せませんが、うっかり中位まで残っちゃうような団体にいる人はキッチリ獲りましょう。

■母Glint in Her Eye(馬名アストロアーツ)  牝
(栗)池江泰郎 父El Prado×母の父Arazi

 POG期間にこだわらなければ、El Prado産駒って相当なアベレージヒッター(なんだかんだで1個ぐらいは勝つ種牡馬)なんですよ。出世する馬はとっとと勝ちあがるので、POG期間限定でもウォーターポラリス(フェアリーS2着)、エイシンサリヴァン(期間内2勝)、ヴイプラド(期間内2勝)となかなかのメンツが揃っています。ディープインパクトの近親ということもありますし、チャレンジする価値はありそうです。

■母Shy Princess  牡
(美)藤沢和雄 父Fusaichi Pegasus×母の父Irish River

 広尾サラブレッドクラブのウェブサイトを確認したところ、5/4付けで
「(前略)仕上がりも早い部類のようですし、稽古でいじるよりも競馬を使っていきながら覚えさせていったほうがいいタイプかもしれませんね。先々まで楽しめそうな馬です」(4/30に騎乗した塚田騎手)
「非常に快い報告を受けていますので、早めから競馬に使っていくことも考えていきます。来月の第2回産地馬体検査の受検もしくは、6月頃の入厩を視野に入れていくのもよいでしょう」(藤澤調教師)
「ここ1ヶ月での成長力は相当なもの。まだ幾らも乗り込んでいない状況にありながら自然と体が動くようになり、ジョッキーが跨っての14−14でも平気で対応できる体力をみせてくれましたからね(後略)」(米田育成広報)
 と、なかなか順調そうな近況報告がありました。父Fusaichi Pegasus、藤沢和雄厩舎のプロフィールは『ペーパー偏差値』的にはかなり期待の持てる組み合わせ。下位まで残ってたらぜひ獲りたいです。母Serena's Songより確実かもしれませんよ。

■母Honest Deceiver  牡
(美)国枝栄  父Gone West×母の父Is It True

■母Sweet and Ready  牡
(美)池江泰郎 父Gone West×母の父El Prado

 すいません、「いい厩舎に入るGone West産駒」というだけです(笑)。でも実際、Gone West産駒ってそこそこ入ってくるわりにほとんどクズがいませんからねぇ。ちなみに両馬とも大樹の募集馬っす。早めにデビューしてくれることを祈りましょう。

■母Believe  牡
(栗)松元茂樹  父Kingmambo×母の父Sunday Silence

 浅野靖典さんがめっちゃ褒めてたなぁ。

■母Devil's Banner 牝
厩舎未定 父Songandaprayer×母の父Devil's Bag

 トレーニングセール組から選ぶなら、OBSマーチの2頭とこの馬ですかねぇ。これまでに日本へ入ってきたSongandaprayer産駒は2頭。サープラスシンガーがすでに3勝を挙げ、ボストンキコウシも一応新馬戦を勝ちました。プレビューの猛時計や値段だけでなく、血統的な裏付けがあるのは心強いです。
posted by 伊吹雅也 at 03:42| Comment(2) | TrackBack(0) | POG DU(競馬:POG) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
赤本購入しました。
外国産馬の見極めは本当に難しいですね。
賞金額である程度は把握できますが、レースの質もよく分からないものが多いので、血統からの判断が難しいです。
しかもダートや芝の質が違うので、タイムも単純に比較できませんからね。
人気するかもしれませんが母Serena's Song  はPOG向きの血統ですね。早熟系の父にスピードのある母父。めざせヒシナタリーですかね?
赤本のおかげで今年は出資馬以外にも楽しめそうです。
Posted by yamato at 2007年05月20日 11:21
>>yamato様
 お買い上げありがとうございました!
 私はどちらかと言うと、みんなが「外国産馬は難しい!」と思っているうちに荒稼ぎしようと思っているクチです(笑)。決まったセールの馬、決まった血統の馬だけ獲ってれば大火傷しないと思うんですがねぇ。
 yamato様の仰るとおり、母Serena's Songは本当にPOG向きの馬だと思います。人気しなければぜひ獲りたいんですが……。捻くれ者の多い光○社POGなら、案外4位ぐらいで獲れちゃったりして(笑)。
Posted by 伊吹雅也 at 2007年05月22日 00:02
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