http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040727-00000015-maip-soci
27日午前7時25分ごろ、岐阜県郡上市大和町の東海北陸自動車道の平山トンネル(1413メートル)の北側出入り口付近で、対面通行区間の下り車線を走行していた普通トラックが対向車線に飛び出し、上り車線の乗用車と正面衝突、炎上した。この事故で、乗用車に乗っていた一家5人とトラックの男性2人の計7人が死亡した。同自動車道のぎふ大和IC―白鳥IC間(約10.4キロ)が午前7時40分から午後0時20分まで上下線とも通行止めとなった。
県警高速隊の調べでは死亡したのは、岐阜県白川村荻町、会社員、山本衛さん(48)▽妻美加枝さん(39)▽長女麻理さん(16)=県立高山高2年▽長男隆司さん(14)=同村立白川中2年▽二男淳司さん(9)=同村立白川小3年――とみている。山本さんの親族によると、衛さんらは、夏休みを利用して、1泊2日の日程で三重県の長島温泉に行楽に行くと話していたという。(毎日新聞)
【県境越えた病院建設 広域行政 過疎地"安心の拠点"】
http://www.hokuriku.chunichi.co.jp/toyamaoffice/hietsu/index1-4.shtml
「とても不安でした。病院に間に合わないんじゃないかと…」。岐阜県白川村の主婦山本美加枝さん(37)が振り返る。十五年前、真冬二月の深夜に産気づき、夫の車で同県高山市内の病院まで約二時間かけて走った。「道がしみてて(凍っていて)滑って危なかった」。山本さんは病院に着いてすぐに分べん室に入り、無事女児を出産した。
「あのとき東海北陸自動車道があれば、病院も近くなり、道も安心で、あんなに焦らないで済んだのに…」。“秘境”と呼ばれ、不便を強いられてきた村がいま、大きく変わろうとしている。
今年十月一日、県境を越えた富山県福光町の東海北陸道福光インターチェンジ(IC)北東約三キロに「公立南砺中央病院」が開院した。県南西部の福光、城端両町、平村、上平村と岐阜県白川村の五町村でつくる「南砺広域連合」(連合長・桃野忠義福光町長)が、総事業費九十二億五千百万円かけ完成させた。県境を越えた広域連合による病院建設は全国でも初の試みだ。
人生っていうのは、本当にどう転ぶかわからないものですね。……いや、亡くなられた山本美加枝さんとそのご家族(特に長女の麻理さん)が、特別お気の毒だと思ったわけじゃないんです。交通事故によって亡くなられる方は、年間何万人もいるわけですし。ただ、こういった(言葉は悪いですが、わかりやすい)事例を見て、日ごろ何気なくスルーしている社会面の死亡事故記事にも、被害者/加害者それぞれにそれまで生きてきた人生のストーリーがあるんだなぁと、至極あたり前のことを再認識したんです。山本美加枝さんと、有史におけるすべての交通事故死者に対し、ご冥福をお祈りいたします。