2004年05月12日

競馬を巡る言論についての考察

先日書いた「あなたはどんな競馬人ですか?」と関連して、非常に興味深い記事を発見したので紹介させていただきます。『Nereide Design blog』さんの「一般人が競馬を論評する権利」をご一読いただきたい。そして、私が書いた前述の記事、とくに後半部分と読み比べてみてください。

Nereide Design blog』さんに掲載された記事は、「競馬関係者と競馬ファン」という関係性について、私とは正反対の角度から考察されたものであることがわかると思います。一競馬ファンとして、『Nereide Design blog』さんの記事には諸手を挙げて賛成したい。そしてまた競馬ファンのほうも、競馬という競技に対する取り組み方に問題のある人が多く、それが原因で競馬関係者から信頼(=競馬を評論する権利)を得られていないのではないかと、これもまた一競馬ファンとして思うんです。関係者側の問題点は『Nereide Design blog』さんの記事でいくつか挙げられていますが、ファン側に足りないものの代表として、サラブレッドに対する生物学的な理解や、アスリートとしての騎手に対する敬意などが挙げられます。

もちろん、「だったらおめえできんのか」みたいなことを言わずできるだけファンにわかりやすい言葉で説明責任を果たそうとする関係者もいますし、騎手や調教師や馬に最大限の敬意と理解を持ったうえで的確な評論をするファンもいます。ただ、残念ながらどちらも「関係者」「ファン」としては少数派なのではないかと。「関係者」はアホなファンを見て「こいつらに言ってもわからんだろう」という態度をとるし、「ファン」はアホな関係者を見て「こいつらにマトモな批判は無駄だ」と諦めてしまう。結局、お互いがお互いを理解しあえてないのが、「競馬を巡る言論」の不幸と言えるのではないでしょうか。

先日の記事でも主張しましたが、まず競馬ファン自身も、もっと競馬と言う競技に対して真摯に向かい合う姿勢が必要だと思います。汚ったねぇorオタクっぽい格好して、ロクに検討もせず印どおりに馬券を買って、馬券が外れたら「ヨシトミ氏ね!」みたいなファンを見たら、そりゃ関係者も相手にしませんって。逆に言えば、ファンの側からでも「競馬を巡る評論」のクオリティーを上げていくことは十分にできると思うんです。我ながら、かなり楽観的な考えだとは思いますけどね。

【TrackBack】
『Nereide Design blog』
一般人が競馬を論評する権利
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競馬blog界の話題:5月
この記事へのコメント
「パンがなければ、ケーキを食べればいいじゃない」
この言葉が真っ先に浮かんだ。
そして、「あんな連中に投票してもしょうがない」「俺が投票してもしなくても、政治は変わらない」という言葉が続いて浮かぶ。

私は、香港で競馬を見てきた。
美しい。
競馬をスポーツとして愛する主催者側と、ファン側の姿勢が現われている。

まず、香港競馬は、こぎれいな格好をしていないと、入り口ではねられる。金を持っているか、という以前に、「品格があるか」を問われる。
もちろん、野次など飛ばない。(タチの悪い日本人は、現地の人に怒られていた)

主催者側が、マスコミやファンに対し、どういう対応なのかは、短期間の滞在な上、広東語がさっぱりなのでわからない。ただ、現地のファンを見ていると、日本のように「お前らなんざに喋ってられるか」という対応は少なくともしていないだろう。おたがいが、おたがいを大切な存在として「愛し合う」ことは必要だ。

さて、私はもう1つ、ファンと主催者側をつなぐ「マスコミ」に問題はないか、と考えたい。
マスコミは、競馬を玩具にした。
オグリキャップ、スーパークリーク、イナリワン。そして天才ジョッキー武豊。
雑誌新聞の販売目標、視聴率の底上げの為に、それらを持ち上げ、飾り、ファンに伝えた。そして、「潮時」になると、あっさり捨てた。
スポーツとしての競馬を、競馬の真髄を全く伝えないまま、マスコミは競馬を捨ててしまった。残ったのは、かつての汚い、思考のかけらもない競馬マニアと、相変わらず環境の悪い競馬場と勝馬投票券販売施設だけ。競馬をスポーツにしてくれる、ライトな人達は、蜘蛛の子を散らすように去ってしまった。

そんなマスコミを信用して喋ってくれる人がいない、というのも、理解はできるのだが、しかし、ファンと主催者を結ぶことが出きるのは、マスコミを持ってしかない、という現実を、主催者に分かって欲しい。




Posted by copi at 2004年05月13日 01:28
Posted by at 2005年03月06日 12:12
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一般人が競馬を論評する権利
Excerpt: 結論を言うと、このタイトルについて競馬業界人の大半は「そんな事を言う・言われる権
Weblog: Nereide Design blog
Tracked: 2004-05-12 23:17

馬券の売り上げ動向を景気だけで片付けることはできない
Excerpt: 谷岡一郎著「ギャンブルフィーヴァー」に面白いデータが出ていた。様々なギャンブル産業の売上高を比較したもので、1984年パチンコ:97,080中央競馬:15,090競輪:10,950競艇:13,920(...
Weblog: ウマ流
Tracked: 2005-08-30 11:22

一般人が競馬を論評する権利
Excerpt: 結論を言うと、このタイトルについて競馬業界人の大半は「そんな事を言う・言われる権
Weblog: Nereide Design blog
Tracked: 2005-09-18 01:41