http://www.jra.go.jp/news/201501/010601.html
2014年度JRA賞競走馬部門 記者投票集計結果
http://www.jra.go.jp/news/201501/010601a.html
以下はほぼ毎年言っているので、要旨を再掲するだけに止めておきます。
●各部門でもっとも多くの賞金を獲得した馬が自動的に表彰されるべき。現行制度は主観の影響が大き過ぎて公平性を欠く
●「JRA賞」なのだからJRAのレースを盛り上げた馬が表彰されるべき。地方や海外のレースは評価対象としなくていいし、JRAのレースで活躍したのならば地方所属馬や海外所属馬を選んでもいい
●“最優秀〜”と銘打たれたタイトルで「該当馬なし」の投票が認められるのはおかしい。相対評価で“最も優秀な”馬を一頭選ばせるべきだし、絶対評価による「該当馬なし」を認めるのならばタイトル名から“最”の字を外すべき
●毎年のように「ダート1600mは短距離か?」という議論が起こるので、最優秀短距離馬の評価対象となるレースはJRAが明示すべき。そもそも、このタイトルがあるなら“最優秀中距離馬”や“最優秀長距離馬”を作らないと不公平
私が各部門で表彰されるべきと考えている馬は下記の通りです。
【最優秀2歳牡馬】ダノンプラチナ
実際に選出されたのもダノンプラチナ。2014年に施行されたJRAのレースでもっとも多くの賞金を獲得した2歳牡馬(8760万円。TARGET frontier JVの集計による。以下同)ですし、異議はありません。
【最優秀2歳牝馬】ショウナンアデラ
実際に選出されたのもショウナンアデラ。2014年に施行されたJRAのレースでもっとも多くの賞金を獲得した2歳牝馬(8260万円)ですし、異議はありません。
【最優秀3歳牡馬】イスラボニータ
実際に選出されたのもイスラボニータ。2014年に施行されたJRAのレースでもっとも多くの賞金を獲得した3歳牡馬(29900万円)ですし、異議はありません。
【最優秀3歳牝馬】ヌーヴォレコルト
実際に選出されたのはハープスターですが、2014年に施行されたJRAのレースで獲得した賞金額はヌーヴォレコルトが25500万円、ハープスターが25200万円でした。念のためnetkeiba.comのデータも参照してみましたが、こちらでもヌーヴォレコルトが上回っています。
【最優秀4歳以上牡馬】ジャスタウェイ
実際に選出されたのもジャスタウェイ。2014年に施行されたJRAのレースでもっとも多くの賞金を獲得した4歳以上牡馬(29000万円)ですし、異議はありません。
【最優秀4歳以上牝馬】ジェンティルドンナ
実際に選出されたのもジェンティルドンナ。2014年に施行されたJRAのレースでもっとも多くの賞金を獲得した4歳以上牡馬(29100万円)ですし、異議はありません。
【最優秀短距離馬】ミッキーアイル
私が考える「短距離」は芝1600m以下とダート1400m以下。実際に選出されたのはスノードラゴンですが、2014年に施行されたJRA、かつ「短距離」のレースで獲得した賞金額はミッキーアイルが22300万円、スノードラゴンが16900万円でした。
ちなみに、私の考える「中距離」(芝1700〜2000m、ダート1600〜1800m)で2014年にもっとも多くの賞金を獲得したのはスピルバーグ(17000万円)、私の考える「長距離」(芝2200m以上、ダート1900m以上)で2014年にもっとも多くの賞金を獲得したのはエピファネイア(27000万円)です。
【最優秀ダートホース】ホッコータルマエ
実際に選出されたのもホッコータルマエ。2014年に施行されたJRA、かつダートのレースでもっとも多くの賞金を獲得した馬(13200万円)ですし、異議はありません。
【最優秀障害馬】レッドキングダム
実際に選出されたのはアポロマーベリック。TARGET frontier JVの集計によると、2014年に施行されたJRA、かつ障害のレースで獲得した賞金額はアポロマーベリック、レッドキングダムとも10600万円でした。ただ、netkeiba.comのデータによるとレッドキングダムがわずかに上回っています。
【年度代表馬】イスラボニータ
実際に選出されたのはジェンティルドンナですが、2014年に施行されたJRAのレースで獲得した賞金額はイスラボニータが29900万円、ジェンティルドンナが29100万円でした。念のためnetkeiba.comのデータも参照してみましたが、こちらでもイスラボニータが他のGTウイナーを上回っています。昨年はJRAのGTを複数回勝った馬がいなかったわけですし、牝馬限定を除くJRAのGTで3着以内が3回あるのはこの馬だけ。客観的かつ公平な指標が評価されず、記者投票で0票に終わったのは残念ですね。